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8.1 CML の導入

必要なファイルは、以下の2つです。

CML-3.0-Release.tar.gz
CML-3.0-Release-CML-3.0.1.patch

最初のファイルを展開し、CML-3.0-Release/ で、patch を当てます。 すると、以下のようになります。

BUGS                    adviceuser.SH*          install.form.SH
Configure*              b64decode.SH*           install.form.SH.orig
Doc/                    cmad.SH*                killdt.SH
HISTORY                 cmas.SH*                makecmllist.SH*
HISTORY.orig            cmdpath*                makecmllist.SH.orig*
Makefile                cmdt.SH*                messages/
README                  cmld.SH*                setadmin.SH*
addml.SH*               config.default
addusr.SH*              contrib/

Doc/ 以下に解説がありますが、README.1st にそれぞれのドキュメントの 概説があります。インストール方法は、Doc/install に書かれていますが、 Configure スクリプトによってほとんど自動化されています。

    % ./Configure

上のように Configure スクリプトを動かすと、ファイルの位置を検査しつつ、 必要な場合には質問がされます。ファイルはほとんどの場合、そのままリターン を押して、デフォルトのままで良いでしょう。 注意するのは、ドメイン名です。CML が自動生成するドメイン名は実は FQDN です。従って、内部配送方式ではドメイン名のみを答えます。

Enter domain name. [lxa1.summer1.wakhok.ac.jp] summer1.wakhok.ac.jp

次に、cmas に対しては y を答えておき、その後、 インストールディレクトリを聞いてきますので、これは間違えずに入力して 下さい。

Enter install directory. [/usr/local/etc/cml] /pub/mail/cml

但し、上記の例では、/pub/mail にユーザが書き込み可能でないといけません。 特に、CML では、root ではなく、ユーザの権限でプログラムを動かしますので、 注意して下さい。spool directory はそのままリターンを押して構いません。 最後に、install するかどうかを聞いてきますが、デフォルトは no です。 もし、上記の install directory などを打ち間違えた場合には、そのまま リターンを押して下さい。実際のインストールは、make install でも行う 事が出来、Makefile は単に Install.sh を呼び出すだけです。従って、ディレクトリ 名などを間違えた場合には、Install.sh を書き換えれば良いでしょう。

書き換えで関係する Install.sh の中身は最初の17行だけです。

#!/bin/sh
# Common ML Tools Install
# Copyright 1993,1994,1995,1996,1997 (C) SAITOH-Ely-Yasuhiro.
# All rights reserved.
#
##############################################################
SENDMAIL=/usr/lib/sendmail
DOMAIN=summer1.wakhok.ac.jp
DRIVER=/pub/mail/cml
MSPOOL=/pub/mail/cml
CMAS=1
DATE=1
JCMD=1
AWK=/usr/bin/awk
GREP=/usr/bin/grep
###############################################################
PATH=/pub/mail/cml:/usr/bin:

インストールが終わると最後に以下のように出てきます。

***** Attetntion *****
   If you can edit /etc/rc or other system initial files,
  add these lines before starting sendmail.

        find /pub/mail/cml -name .LOCK.lock   -a -exec rm -f {} \;
        find /pub/mail/cml -name .seq.lock    -a -exec rm -f {} \;
        find /pub/mail/cml -name .digest.lock -a -exec rm -f {} \;
        find /pub/mail/cml -name cmdt.pid     -a -exec rm -f {} \;

CML では、動作中に幾つかのロックファイルを作成します。従って、もし、 これらのロックが存在している時にシステムが落ちると、ロックがかかった ままになり CML が動かなくなります。そこで、システムが立ち上がり、 sendmail が動く前にこれらのロックファイルを消去する必要があります。 Solaris では、/etc/rc2.d/S88sendmail から sendmail を立ち上げているので、 /etc/rc2.d/S88cml というファイルを作成し、最後の4行を以下のように 入れておけば良いでしょう。

PATH=/usr/bin:/bin
if [ -d /pub/mail/cml ]; then
        find /pub/mail/cml -name .LOCK.lock   -a -exec rm -f {} \;
        find /pub/mail/cml -name .seq.lock    -a -exec rm -f {} \;
        find /pub/mail/cml -name .digest.lock -a -exec rm -f {} \;
        find /pub/mail/cml -name cmdt.pid     -a -exec rm -f {} \;
fi

この作業は勿論 root で行って下さい。



Noriyo Kanayama