9.13.0.2 INN での実際の作業

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まずは、送り手（lxa1）、受け手（lxb1）、両方の $INN/site/control.ctl 中で ihave と sendme を行うような設定が必要です。

$INN/site/control.ctl

ihave:*@*.wakhok.ac.jp:*:doit
sendme:*@*.wakhok.ac.jp:*:doit

それから、lxa1, lxb1 両方に to.lxa1, to.lxb1 というコントロール・メッセージのやりとりに使うニュース・グループを作成しておきます。

$ /pub/usr/news/bin/ctlinnd　newgroup　to.lxa1　y
$ /pub/usr/news/bin/ctlinnd　newgroup　to.lxb1　y

（lxb1 側でも設定するのを忘れないで下さい）

次に、lxa1 の newsfeeds の lxb1 のエントリの部分を変更し、 lxb1.ihave のエントリを追加します。

追加した後、inncheck と、rootになっての「make　reload-install」を忘れないで下さい。

lxb1/lxb1.wakhok.ac.jp\
    :!*,to.lxb1/!local\
    :Tf,Wn:
lxb1.ihave/lxb1\
    :!*,to.lxb1,summer.*/!local\
    :Tf,Wm:

さらに、send-ihave を cron を使って適当な時間に起動するようにします（引数.ihave について処理されます）。

$ crontab　-e

　　　　・
　　　　・
30 23 * * * /pub/var/news/etc/send-ihave lxb1

この場合の動作は以下の通りです。

/pub/var/news/spool/out.going/lxb1.ihave というファイルに、 newsfeeds の lxb1.ihave のエントリの記述に従って、ニュース・グループの記事の Message-ID が記録されます。
cron によって send-ihave が起動されると、send-ihave はこのファイルを見て ihave control message をつくり、to.lxb1 というニュース・グループへ投稿します。
to.lxb1 というニュース・グループに投稿された ihave control message が lxb1 に送られます。
lxb1 ではこの ihave をチェックして、まだ持っていない記事の Message-ID のリストをつくりsendme control message でlxa1へ返します。
lxa1 が sendme を受け取り、そこに列挙された記事を lxb1 に送ります。この時、newsfeeds の lxb1 のエントリがどうなっていようと、sendme で要求された記事は全て送られます。

投稿するとその結果が送り側（lxa1）の /pub/var/news/spool/out.going/lxb1.ihave に入り、 send-ihave を実行すると内容が送付されるはずです。

Noriyo Kanayama