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11.2 ユーザとグループ

実際の設定とは逆の順序で、話がすすんでいますが、この辺で、もう少し別の 角度から、アクセス・コントロールを見てみましょう。

誤解が生じ易いのは、ここで用いられている「ユーザ」という言葉です。 UNIXの世界でも、「ユーザ」という言葉が使われますが、この二つの「ユーザ」 は、全く関係がないといっていいのです。 アクセス・コントロールで問題になるユーザは、wwwドキュメントにアクセスする ユーザであり、世界中に散らばっているインターネット利用者です。当然、UNIX を通じてネットに入って来る人もいれば、PCやMacを使っている人もいるはずです。

wwwのサーバは、アクセス・コントロールを行おうとする特定のディレクトリに対して、 アクセスを許す特定の「ユーザ」が登録されたファイルを持ちます。

繰り返しますが、ここに登録されるべき「ユーザ」は、サーバ・マシン上の UNIXユーザとは直接の関係はありません。もし、本学のユーザではない、アメリカの goaというユーザが、clintonというパスワードで、本学のプロテクトが掛かっている ドキュメントにアクセスしたいと思えば、そのドキュメントに対応するパスワード・ ファイルに、登録されていなければなりません。



 

Noriyo Kanayama