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15.19 その他の機能と使用法

ここまでで触れられなっかった便利な機能をまとめて紹介しておきます。

 ̄は大文字を小文字に、小文字を大文字に換える便利なコマンドです。変換したい文字にカーソルを合わせ、  ̄を押してみてください。変換が終わるとカーソルは次の文字に移動するので、  ̄またはピリオドでも良い)を押し続ければ単語を大文字に換えることも容易です。

%は、showmatch が設定されていない時、対応する括弧を捜すのに用います。括弧の上にカーソルを合わせ、%を押すと、その括弧に対応する括弧にカーソルが移動します。プログラムのデバッグには欠かせない機能です。

Jは行の連結を行います。Jを押すたびに、カーソルのある行とその下の行が連結されます。(こじつけ気味ですが、jで下に移動するのと「似ています」ね) 間違えてくっつけてしまった行を分割するには、(連結した場所にスペースが1個挿入されるので) r の後リターンとすれば無事戻ります。

>及び<は、テキストをタブ分だけ右(左)にシフトさせます。ただし>は単独では用いません。>>もしくは<<のように2回続けて行うと、カーソル行がシフトします。複数行いっぺんにシフトさせるには、5>>のようにします。 あるいは、>は移動コマンドと組み合わせることもできます。>Lとすれば、画面にあるテキストが全部シフトします。5>>は>5jとしても同じ結果になります。>Gなら当然カーソルより後のテキスト全体がシフトします。

yコマンドで記憶されるバッファは、通常自動的に番号付けられますが、特定の内容を「名前付きバッファ」に格納することもできます。名前はアルファベットのa〜zで指定します。バッファの指定は ” コマンドを使いました。 ”ayyでバッファaに記憶されます。呼び出すには、”apとします。

ESCなどのコントロール文字を入力したい時には、^vを使います。挿入モードで、まず^vを入力し、それに続いてコントロール文字を入力します。たとえばESCなら^[をタイプインしてください。



Noriyo Kanayama