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2.1 ブート

UNIXシステムを起動することをブートといいます。通常は、電源を投入 すると 自動的にブートが始まります(パワー・オン・ブート)。 ブートは、UNIXカーネルを、何らかの手段でメモリー上に読み込み、 起動する一連の手続きです。 スタンドアロンのシステムで、ブートする場合には、PROMが、ファイルシステム のbootblockを使って、ブート・プログラム(/ufsboot)を呼び出し、 このブート・プログラムが、UNIXカーネル(/kernel/unix)を、メモリーに ロードします。また、ディスクレスシステムやX端末などでは、bootpなどのプ ロトコルを用いてネットワーク経由でカーネルやXサーバなどをロードします。 Solarisではカーネルは必要に応じカーネルモジュールを自分に組み込みます。 カーネルがロードされ環境を整えた後、/sbin/initが走りだし、このプロセス init が、ファイル /etc/inittab に基づいて、rcスクリプト(後述)を起動し、 rcスクリプトが、全てのプロセスを生成します。

1.
PROMの自己診断。
2.
PROMが、bootblockをロード。
3.
bootblockが、/ufsbootをロード。
4.
/ufsbootが、kernel/unixをロード。
5.
/kernel/unixが、カーネルモジュールをロード。
6.
/kernel/unixが、/sbin/initを起動。
7.
/sbin/initが、rcスクリプトを起動。



 

Noriyo Kanayama