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UNIXシステムを起動することをブートといいます。通常は、電源を投入
すると
自動的にブートが始まります(パワー・オン・ブート)。
ブートは、UNIXカーネルを、何らかの手段でメモリー上に読み込み、
起動する一連の手続きです。
スタンドアロンのシステムで、ブートする場合には、PROMが、ファイルシステム
のbootblockを使って、ブート・プログラム(/ufsboot)を呼び出し、
このブート・プログラムが、UNIXカーネル(/kernel/unix)を、メモリーに
ロードします。また、ディスクレスシステムやX端末などでは、bootpなどのプ
ロトコルを用いてネットワーク経由でカーネルやXサーバなどをロードします。
Solarisではカーネルは必要に応じカーネルモジュールを自分に組み込みます。
カーネルがロードされ環境を整えた後、/sbin/initが走りだし、このプロセス
init が、ファイル /etc/inittab に基づいて、rcスクリプト(後述)を起動し、
rcスクリプトが、全てのプロセスを生成します。
- 1.
- PROMの自己診断。
- 2.
- PROMが、bootblockをロード。
- 3.
- bootblockが、/ufsbootをロード。
- 4.
- /ufsbootが、kernel/unixをロード。
- 5.
- /kernel/unixが、カーネルモジュールをロード。
- 6.
- /kernel/unixが、/sbin/initを起動。
- 7.
- /sbin/initが、rcスクリプトを起動。
Noriyo Kanayama