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CD-ROMや増設ハードディスクなど、新規にハードウェアをシステムに加えた場
合、これをUNIXシステムから利用するには、
- そのハードウェアをコントロールするためのデバイスドライバを入手す
る
- デバイスドライバをカーネルに組み込む
- デバイスに対応したデバイスファイルを作成する
という作業が必要です。特殊なハードウェアであれば、そのハードウェアのメー
カがデバイスドライバを用意しているでしょう。SCSIのハードディスクや
CD-ROMであればすでにシステム内にドライバが用意されています。
BSD UNIX等伝統的なUNIXシステムではカーネルのリコンフィグレーションは管
理者がone's own riskで行なう厳粛な儀式でしたが、Solarisではシステムに
接続された周辺機器の検出はシステムが自分で行なってくれます。今パソコン
の世界で騒がれている(そして、まだ実現しているとは言い難い)プラグ&プレ
イの環境がSolarisでは当たり前になっているわけです。そのために必要な手
続きはただ一つ、モニターモードからのブート時に boot -rとすること
です。この指定により、ハードウェアの自動検出およびデバイスファイルの再
設定が行なわれます。また、リブートする前にルートディレクトリに
reconfigureという名前の空のファイルを作っておくことでもブート時にデバ
イスファイルの再構成が行なわれます。
Noriyo Kanayama