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ローカルのディスクから立ち上がる以外に、テープやCD-ROMから立ち上がること
や、ネットワークを使って立ち上げることが可能です。
テープやCD-ROMからの立ち上げは、新しいシステムのインストール時に
よく使われますし、ネットワークからの立ち上げは、
ネットワーク上にディスクレス・クライアントを置く場合に、使われます。
実際には、OSのインストール時にこれを必ず経験するはずですね。また、これ
はシステムの設定ファイルに間違った記述をしてしまい、どうしてもシステム
を立ちあげられなくなってしまった時にも有効な非常手段です。
CD-ROMや、x86システムならインストールフロッピーディスクから起動し、実
際のインストールプロセスに入る前にインストーラを終了します。この段階で
もハードディスク上のものとは違いますが立派にUNIXカーネルが動作している
ので、手動でハードディスクをマウント(ファイルシステムの章を参照)し、シ
ステムファイルの修正を行なえばよいのです。
Noriyo Kanayama