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2.4 ランレベル(run level)

Solarisを含め、SYSTEM V系のUNIXには、ランレベル(run level)と呼ばれる 動作状態があります。ランレベルには8種類あります。 普通の状態のシステムは、レベル3で走っています。シングル・ユーザー状態 のレベルは、レベルs、またはSと書かれることがあります。それぞれのレベル の特長をまとめてみました。
レベル 0
パワー・ダウン状態。この状態の時にだけ電源を切ること ができる。
レベル 1
システム管理状態(シングル・ユーザー)。 / と /usr ファイル・システムだけがマウントされている。他のユーザーは、 ログイン出来ない。
レベル 2
通常の状態で、複数のユーザーがファイルシステムに アクセス出来る。NFSサーバー(syslog、RFSも)が動いていない。
レベル 3
マルチ・ユーザー状態 (リソースがエキスポートされている)。通常の動作状態。
レベル 4
別のマルチ・ユーザー状態。現在使われていない
レベル 5
ソフトウェア・リブート状態。デフォールトのブート・ デバイス以外のデバイスを指定する。 インターラクティブなリブート状態。 reboot -a と同じ。
レベル 6
リブート。システムを行ったんレベル0に落し、マルチ・ ユーザーで立ち上げる。
レベル s,S
シングル・ユーザー状態。全てのファイルシステムが マウントされている。
この他にも、疑似的なランレベルとして a、b、c、qがあります。詳しくは initコマンドのマニュアルページを参照して下さい。

現在のシステムの動作状態は、次のコマンドで知ることができます。

     who -r



 

Noriyo Kanayama