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2.6.1 重要な設定ファイル

システム管理者が自分のサイトのマシンを運用するために変更しなければなら ない可能性の高い設定ファイルには次のようなものがあります。

/etc/passwd ユーザ登録の基本となるファイル /etc/group



これらのファイルについては、デフォルトの設定のままでよい場合、またOSの インストール時に生成されるものをそのまま使用すればよい場合もあります。 変更が必要な場合はそれぞれの章でふれることにします。

システムのブート時にマシンは自分のホスト名からIPアドレスを認識します。そ のためには少なくとも/etc/hostsファイル中に自分のホスト名が記述されてい なければなりません。また、ローカルエコーバック用のアドレスとして、 127.0.0.1というIPアドレスがlocalhostというホスト名に対応づけられている 必要があります。従って、ホスト名がtomrausi、IPアドレス202.11.100.21を 持つマシンの場合、最小限の/etc/hostsファイルは次のようになります。

127.0.0.1       localhost
202.11.100.21   tomrausi        loghost
ここで、loghostというのはそのマシン上でシステムのエラーメッセージなど のログを記録するために必要なエントリです。このマシンから別のマシンへホ スト名を指定して通信したい場合、また設定ファイルの中で他のマシンのホス ト名を使用している場合は、それらのマシンもこのファイルの中に記述するこ とになります。

これらの設定ファイルは、あるサイトで、またはサイトのネットワーク内で共 通にしておけばよいことが多くありますが、その場合は各マシン毎にこれらの ファイルを設定しなくても、ネットワーク上で一元的にこれらの情報を管理す る方法があります。その場合、 ``NISドメイン名''を正しく設定する必要があ ります。(NISの章を参照)



Noriyo Kanayama