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3.5.3 repquota

repquota は、各自の quota 情報を表示します。スーパー・ユーザーは、 他のユーザーの quota 情報を見ることが可能です。
NewKamui# repquota /dev/dsk/c0t3d0s5
                      Block limits                      File limits
User           used   soft   hard    timeleft    used   soft   hard
asahina   --    318    700    750                  68      0      0            
akemi     --    268    700    750                  13      0      0            
tomoharu  --    431    700    750                  79      0      0            
andounon  --    318    700    750                  85      0      0            
itou      --    246    700    750                  46      0      0            
umeta     --    272    700    750                  54      0      0            
urabe     --    365    700    750                  93      0      0            
ootuki    --    275    700    750                  46      0      0            
kakehata  --    191    700    750                  42      0      0            
arai      --    199    700    750                  16      0      0            
andousin  --    208    700    750                  37      0      0            
ikawa     --    267    700    750                  64      0      0            
mituhiko  --    303    700    750                  54      0      0            
isigure   --    303    700    750                  59      0      0

このうち、soft limit は、このサイズ(Kbyte 単位)を越えるとタイマーが起動し、 timeleft に時間表示されます。soft limit を越えられる時間は標準では1週間(変更も出来ます)で、これを 越えると書き込みが不可能になり、超過したファイルを消さなければならなくなります。また、ハード制限は絶対に越える事は出来ません。注意するべきは、ソフト制限を越えても警告は出ずに、ユーザーから見ると突然書き込み不能になる点です。従って、 適当なシェルスクリプトを用意し、こうしたソフト制限を越えたユーザーにはメイルを 送る、標準で配るピリオドファイルに quota -v を入れて置くなどの処置が必要です。 また、File limits は、ファイルの数についての制限で、通常は設定しなくても大丈夫 でしょう。

tips

ユーザーによっては、更に大きな領域を要求して来ることもあるでしょう。 これに対して、quota を切り直していると Disk full が生じる危険性があり、 出来れば避けるべきです。こうしたユーザーには、別に領域を提供し、そこへの シンボリックリンクを張るようにしたほうが、管理上好ましいようです。また、 システム標準以外のテンポラリディスクの運用も良い考えです。後者の場合は、 サイトによって適当な期間が経てば find 等を使ってファイルを消去する ような運用をすると良いでしょう。



Noriyo Kanayama