UNIXスーパー・ユーザーには、次のような仕事があります。
UNIXのスーパー・ユーザーは、絶大な権限を持っています。 このことを、UNIXの弱点の一つに数える議論もあるくらいです。 マシンを生かすも殺すも、スーパー・ユーザーの指一つにかかっています。 逆に言えば、UNIXのスーパー・ユーザーは、 非常に重い責任を負わされているということです。
マシンがうまく動かないとき、ユーザーは、 スーパー・ユーザーに文句を言います。しかし、スーパー・ユーザーは、 誰に文句を言えばいいのでしょう。マシンのハード的なトラブルだったら メーカーに、ソフトウェアのバグが原因だったらソフトウェア会社にクレーム をつけることはできます。いずれにせよ、トラブルの原因を見つけて、 その対策を立てるのは、一般ユーザーではなく、スーパー・ユーザーの 仕事です。
今回は、皆さんに、それぞれのマシンのスーパー・ユーザーとしての
大きな権限を開放します。それは、全てのトラブルに対して、
スーパー・ユーザーとしての責任を皆さんに
負っていただくということです。
実際には、個別のマシンのスーパー・ユーザーとは区別して、 ネットワーク・システム上のスーパー・ユーザー、 スーパー・スーパー・ユーザーともいうべきネットワーク管理者 が必要です。例えば、 本学のシステムは、ネットワークで緊密に結合されており、どのマシンも 単独では、十分な機能を発揮することが出来ません。また、本学で新しく導入された ATM では、その設定やパフォーマンス上の問題に関連した問題を扱う必要が あります。 こうした、ネットワーク管理者は、 一つ一つのマシンの維持・管理だけでなく、 システム全体のパフォーマンスとセキュリティーに 責任を持っています。