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Unix 上でユーザーを登録するためには様々な仕事がありますが、新しい OS では
これらの仕事を半自動的に行うコマンドが用意されている場合が多くなりました。
Solaris では、useradd というコマンドが用意されています。しかし、この
コマンドを使う前に基本的に理解しているべき内容があります。以下で、簡単に
説明します(詳しくは Appendix を参照してください)。
- ユーザー名
ログイン名とも言い、ユーザーの識別に使われますが、実際には
後述のユーザー番号への変換名です。
- ユーザー番号
ユーザーを識別するための数字です。これが重複すると同じ
ユーザーであるとみなされます(逆に、ユーザー名が異なるが、実体は同じという
ユーザーを作ることも出来ます)。
- グループ名
ユーザーの集合を扱うためのものです。これも、ログイン名と
同じくグループ番号への変換名です。
- グループ番号
グループを識別するための数字です。ユーザーは必ず最低
一つのグループに所属しなければなりません。逆に、2つ以上のグループに所属する
事も可能ですが、最初の所属と2つ目以降の所属は違う扱いになります。
- GECOS 情報
いわゆるコメント。日本語は使ってはいけません(MIME エンコードすれば
勿論日本語も可能ですが)。ユーザーの
フルネームなどを書いておけば良いでしょう。
- ホームディレクトリ
ユーザーのホームディレクトリの絶対パス。
- ログインシェル
ユーザーがログインしたときに使われるシェル。
(/etc/shells に登録しておかないとログインシェルとして使えない場合が
あります。)
- パスワード
ユーザーの認証用。実際には暗号化されて記憶される。
Noriyo Kanayama