NISマップは、UNIXでよく使用されるndbm形式のバイナリデータベースとして、 /var/yp/domainnameというディレクトリーに納められています。 代表的なNISマップには、次のようなものがあります。
ethers.byname ethers.byaddr hosts.byname hosts.byaddr passwd.byname passwd.byuid ..... .....
これらのマップはそれぞれ、 ethers.byname, ethers.byaddrは /etc/ethers に、 hosts.byname, hosts.byaddrは /etc/hosts に、 passwd.byname, passwd.byuidは /etc/passwd に対応しています。
マップの名前に、このようにbynameやbyaddrが付いているのは、 マップが基本的には、キー/値の組からなっていて、bynameは、 名前をキーにして値を得るマップであり、byaddrは、アドレスをキーとして 値を得るマップであることを意味しています。
ypcatコマンドを用いて、あるマップの値を見る事ができます。
ypcat [mapname]
次の最初の二つのコマンドは、同じ働きをします。 こうした時、passwdをpasswd.bynameの ニックネームと呼んでいます。 三番目のコマンドは、キーと値の両方を出力します。 また、四番目のコマンドは ypcat でどのようなニックネームが使えるかを 表示します。