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3.5.5 マスター・サーバーのファイルの準備

マスター・サーバーが準備しなければならないファイルには、次のようなものが あります。いずれも、/etcの下にある、システム管理用のファイル 3.3 です。
       /etc/passwd        /etc/hosts         /etc/ethers
       /etc/group         /etc/networks      /etc/protocols
       /etc/services      /etc/aliases       /etc/netmasks
       /etc/timezone
この他に RPCの認証を行なうための /etc/publickey の ファイルも必要ならば存在しているはずです。

Solaris では、ユーザーの暗号化されたパスワードは /etc/shadow という 別のファイルに格納されます。 しかし NISのマップを生成する時には、/etc/shadowと/etc/passwdの内容は一 つのマップにまとめられ、SunOS 4.xなどと同じ形式になります。

マップ生成時のマスター・サーバーの 典型的な /etc/passwd の例を以下に示しておきます。

root:YR637&eiPjQ:0:1:0000-Admin(0000):/:/sbin/sh
daemon:*:1:1:0000-Admin(0000):/:
bin:*:2:2:0000-Admin(0000):/usr/bin:
sys:*:3:3:0000-Admin(0000):/:
adm:*:4:4:0000-Admin(0000):/var/adm:
lp:*:71:8:0000-lp(0000):/usr/spool/lp:
smtp:*:0:0:mail daemon user:/:
uucp:*:5:5:0000-uucp(0000):/usr/lib/uucp:
nuucp:*:9:9:0000-uucp(0000):/var/spool/uucppublic:/usr/lib/uucp/uucico
listen:*:37:4:Network Admin:/usr/net/nls:
nobody:*:60001:60001:uid no body:/:
noaccess:*:60002:60002:uid no access:/:
user1::5001:2000::/home/summer/user1:/bin/ksh
user2::5002:2000::/home/summer/user2:/bin/ksh
user3::5003:2000::/home/summer/user3:/bin/ksh
user4::5004:2000::/home/summer/user4:/bin/ksh
user5::5005:2000::/home/summer/user5:/bin/ksh

マスター・サーバーの典型的な /etc/hosts の例を以下に示しておきます。 ドメイン内のマシン及びドメインにサービスを提供する 全てのマシンを登録しなくてはいけません。 (マシンのIPアドレスを割り振るのもシステム管理者の重要な仕事です。 ただし、この大学では既に決められたIPアドレスが存在します。)

通常、このファイルの2つめのエントリは正式名称を書きます。 正式名称には FQDN(Full Qualified Domain Name) が推奨されています。 しかし、サイトの事情などにより FQDN を書けない場合には、少なくとも 3つめのエントリ以降に FQDN を書いておかなければいけません。

#
# Internet host table
#
127.0.0.1        localhost     loghost
202.11.98.189    sparc01.wakhok.ac.jp sparc01
202.11.98.161    lxa1.summer1.wakhok.ac.jp lxa1
202.11.98.162    lxb1.summer1.wakhok.ac.jp lxb1
202.11.98.163    lxc1.summer1.wakhok.ac.jp lxc1
202.11.98.164    lxd1.summer1.wakhok.ac.jp lxd1
202.11.98.165    lxe1.summer1.wakhok.ac.jp lxe1
       :
       :



Noriyo Kanayama