この図でそれぞれのディレクトリのデータを保持している実際の物理的なデバイスは、 Solarisでもっとも普通に用いられるUFSファイルシステムで構成された ハードディスクや、ISO-9660にRockRidge +Extension形式で作られたCD-ROM、 あるいはWindowsで使用されているFATで構成されたハードディスクで あったりするわけです。 これらの性格の異なるファイルシステムを結合し、一本のディレクトリツリーに まとめる操作をマウントと呼びます。 これを行なうのはmountコマンドであり、rootのみがこのコマンドを使用して ファイルシステムの結合を行ないます。 mountコマンドの詳細については付録を参照して下さい。
このようなファイルシステムの中の一つとして、UNIXシステムではネットワーク上に 存在する他のUNIXシステムのハードディスクを利用することができるように なっています。Windowsなどでいうネットワークドライブですが、 これをNFSと呼んでいます。あるマシン(NFSサーバ)のあるディレクトリを別の マシン(NFSクライアント)が自分のディレクトリツリーのどこかに NFSマウントすることにより、クライアント側からサーバのファイルシステムが 利用可能になるわけです。 UNIXワークステーションは、NFSサーバとクライアントのいずれか、 または両方になることができます。