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4.2.2.1 mountコマンド

サーバの側でshareされたディレクトリをクライアントから利用するには、 mountコマンドでサーバのディレクトリをクライアント側の適当なディレクトリ上に (「下に」でしょうか?)マウントします。次の例を見て下さい。

mount tomrausi:/export/home /home

このようにすると、NFSサーバtomrausiの/export/homeディレクトリを、クライアントの /homeディレクトリ上にマウントすることになります。 以後、クライアント側での/homeおよびそのサブディレクトリへの操作は すべて実際にはサーバtomrausiのディスクに対して行なわれることになります。

mountコマンドのシンタックス(NFSマウントの場合)

mount [ -F nfs ] [ -o NFS固有オプション ] サーバ:ディレクトリ マウントポイント

ここで、「-F nfs」はファイルシステムの種類の指定ですが、マウントしようとする ファイルシステムの形式が「サーバ:ディレクトリ」という形の場合、 デフォルトでNFSマウントと解釈されますので指定の必要はありません。

「NFS固有オプション」のうち代表的なものには次のようなものがあります。

rwまたはro
shareコマンドの時と同じです。サーバ側でrwでshareされていれば、 rwとroのどちらででもマウントできます。サーバでroと指定されていればroでしか マウントできません。
suidまたはnosuid
実行可能バイナリのSUIDビットを有効または無効にします。
bgまたはfg
最初のマウントが失敗した場合、再試行をバックグラウンドで 行なうかフォアグラウンドで行なうかを指定します。デフォルトはfgです。
retry=n
マウントの再試行の回数です。デフォルトは10000回です。
softまたはhard
サーバからの応答がない時、すぐにエラーを返す (soft)か 応答があるまで要求を繰り返す(hard)かを指定します。デフォルトはhardです。
intrまたはnointr
上記hardオプションでマウントされたサーバからの 応答待ちになってハングしてしまったプロセスに対するキーボード割り込みを許可、 または禁止します。デフォルトでは許可です。

「サーバ:ディレクトリ」の部分にはNFSサーバのホスト名、shareされている ディレクトリ名(またはそのサブディレクトリ名)を指定します。

「マウントポイント」はあらかじめ作成済みの空のディレクトリです。



Noriyo Kanayama