前の章で我々はメモリ中から必要なだけのメモリを用意する事を学んだ。 しかし、複数のメモリを確保した場合、それらが行方不明にならないように それらのアドレスを記憶しておく必要がある。ところが、確保したいメモリ の個数があらかじめ分からない場合にはどうすれば良いであろうか。 実は、こうした問題はプログラミングの歴史の初期において問題となった ことであり、これらの解決方法が明らかになったことで様々なデータの 表現が可能になったと言える。本章では、こうしたデータ構造のうち、 もっとも基本となるリンクトリスト(単にリストとも呼ぶ) と呼ばれる構造について学ぶ。