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JavaDBの使いかた

JavaDBに新しいデータベースを設定する

GlassFishには、リレーショナルデータベース管理システムとしてJavaDB (Apache Derby)が付属しています。ここでは、JavaDBに新しいデータベースをつくる方法について解説します。

環境変数の設定

以下の例では、GlassFishをインストールしたディレクトリに、環境変数"JAVAEE_HOME"を設定しています。

コネクションプールを作成する

まずはじめに、リレーショナルデータベースにアクセスするためのコネクションを用意します。

  1. GlassFishを起動して、http://localhost:4848/にアクセスします。
  2. ログインします。デフォルトではユーザ名がadminで、パスワードがadminadminです。
  3. 左側メニューの"Resources"を選択します。
  4. "JDBC"→"Connection Pools"を選択します。
  5. "New"をクリックします。
  6. "Name"には適切な名前を入力します。今回は"LibraryPool"にしましょう。
  7. "Resource Type"では"javax.sql.DataSource"を選択します。
  8. "Database Vendor"では"JavaDB"を選択します。
  9. "Next"をクリックします。
  10. "Properties"を編集します。
  11. "User"と"Password"にそれぞれ"APP"と入力します。
  12. "ServerName"には適切な名前を入力します。今回は"localhost"にします。
  13. "DatabaseName"には適切な名前を入力します。今回は"library"にします。
  14. "ConnectionAttributes"に";create=true"と入力します。
  15. "Finish"をクリックします。

JDBCリソースの設定

ここでは、作成したコネクションにJNDI名をつけます。

  1. 左側メニューの"JDBC Resources"を選択します。
  2. "New"をクリックします。
  3. "JNDI Name"には適切な名前を入力します。今回は"jdbc/library"にします。
  4. "Pool Name"には、先に作成した"LibraryPool"を選択します。
  5. "OK"をクリックします。

JavaDBへのアクセス

次に、JavaDBにアクセスしてみましょう。ここでテーブルを作成します。

  1. JavaDBは"asadmin start-database"コマンドで起動できます。
  2. %JAVAEE_HOME%\javadb\frameworks\NetworkServer\binに移動します。
  3. ij.bat (Unix系OSの場合はij.ksh)を編集します。
  4. "DERBY_INSTALL="の後にJavaDBがインストールされているディレクトリを指定します。例えば"%JAVAEE_HOME%\javadb"です。この項目のコメントアウトを解除し、保存します。
  5. コマンドプロンプトなどを使ってij.bat (ij.ksh)を起動します。
  6. プロンプトが表示されたら、SQLを入力できます。ファイルに書かれたSQLを実行する方法を説明します。'/path/to/sqlfile.txt'のところを適切なパス名に置き換えてください。
    run '/path/to/sqlfile.txt';