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6.5.1.4 マップ情報の更新

さて、マスターマップ、ダイレクトマップ、インダイレクトマップの記述方法について 一通り述べましたが、これらの設定に変更を行なった場合、これを実際の動作に 反映させる必要があります。 インダイレクトマップに関しては、設定ファイルを変更すれば、 次にオートマウントが行われた(そのマウントポイントにcdなどされた)ときに 直ちに新しい情報が参照されます。

マスターマップとダイレクトマップに関しては、automountdがこれを起動時に 読み込みますので、変更後automountdを立ち上げ直す必要があります。 ps -ef | grep automountとしてプロセスIDを調べ、 kill プロセスIDとしてautomountdを殺します。 このとき、むやみに -KILL (-9)などのオプションを使わないようにして下さい。 プロセスが終了処理を行なえず、システムが異常な状態になる可能性があります。 その後、手動で

/usr/lib/autofs/automountd

のようにデーモンを起動すれば新しいマップが読み込まれます。

いずれの場合も、オートマウントされたディレクトリが使用されなくなってから アンマウントされるまでのタイムアウト時間がありますので注意して下さい。 タイムアウト時間は、デフォルトで5分です。 タイムアウト時間の変更方法は OSによって異なります。

Solarisの場合、automountdをkillすることなくマップ情報の更新と タイムアウトの設定を行なうためにautomountという管理用のコマンドが 用意されています。

automountコマンドの書式

automount [ -t timeout ] [ -v ]

タイムアウトは秒単位で指定できます。また-vオプションを指定する と、マップの更新に際し必要となったマウント、アンマウントを表示します。

通常は「automount -v」とすれば問題ないでしょう。

オートマウントが反映された場合

automount: /home/summer mounts
automount: /summer unmounted

というようなメッセージが表示されます。 もちろんオートマウントの設定次第で

automount: /home/summer mounted
automount: no unmounts

というように、マウントあるいはアンマウントのいずれかの表示しか なされない場合もあります。

いずれの更新もない場合は

automount: no mounts
automount: no unmounts

という表示になります。

Solarisの場合はまずこのコマンドを使用し、うまくいかない場合にはプロセ スの再起動を行なえばよいでしょう。



Noriyo Kanayama