第２種類めのコマンド類は、ファイルの複写や移動・削除などに関するものです。
前の節では、ディレクトリは既に出来ているものとして扱いました。
必要に応じて、新しいディレクトリを作成することが出来なければなりません。
$ mkdir 新しいディレクトリ名
ファイルの複写は、
$ cp 複写元のファイル名 複写先のファイル名
lx$ ls Souya@ girls j_actress mytail_test.c st a.out* inv.tex lovemedo puzzle/ st95+ f_actress iware main.c qsort.c st95.master gals j_act2 main2.c read.c write.c lx$ cp f_actress foreign ipc06% ls Souya@ girls lovemedo qsort.c write.c a.out* inv.tex main.c read.c f_actress iware main2.c st foreign j_act2 mytail_test.c st95+ gals j_actress puzzle/ st95.master lx$
ファイルの移動は、
$ mv 移動元のファイル名 移動先のディレクトリ（またはファイル名）
lx$ mv foreign stars lx$ ls Souya@ inv.tex main.c read.c write.c a.out* iware main2.c st f_actress j_act2 mytail_test.c st95+ gals j_actress puzzle/ st95.master girls lovemedo qsort.c stars lx$
lx$ ls ../wen doc/ papers/ socket/ sysprog/ lx$ mv stars ../wen lx$ ls Souya@ girls j_actress mytail_test.c st a.out* inv.tex lovemedo puzzle/ st95+ f_actress iware main.c qsort.c st95.master gals j_act2 main2.c read.c write.c lx$ ls ../wen doc/ papers/ socket/ stars sysprog/ lx$
リンクは複写（コピー）と似たような効果を持ちます。複写と違うのは、
ファイルの実体が複写されるのではなくその新しい参照が作られることにあります。
（たとえばディレクトリを越えて一見別々のファイルとして参照されます。）
しかし、ファイルの実体は複写されるわけではありませんから、
ファイル・システムに負荷をかけることはほとんどありません。逆に参照が必要なだけ
ファイルを次々と複写していくと、ファイル・システムはすぐに満杯になって
しまうでしょう。リンクには、「ハード・リンク」と「ソフト・リンク」があり、
前者は、ディレクトリでファイル名と「ｉノード番号」との結合を追加し、
新しいファイル名を登録するものです。後者は、「ハード・リンク」と違った方法で
新しいファイル名を登録します。別々のファイル・システムの間でリンクを張れる
という特徴があります。「ソフト・リンク」を積極的に使うのが良いでしょう。
$ ln -s リンク元のファイル名 リンク先のディレクトリ（またはファイル名）
最後に、ファイルの削除を述べます。ファイルの削除は、
$ rm 削除するファイル名