モードの8進法計算 前に、ファイルへのアクセスのパーミションについて、-rwxr-xr-x のような ファイルのモードを述べました。そのうち、先頭の桁を除いて、3桁づつそれぞれ 所有者本人・同じグループの者・他人が「読み」「書き」「実行」できるかどうかを 示していることを述べました。これを、「読み」の許可を 4、「書き」の 許可を 2, 「実行」の許可を 1 で表して、「本人」「同じグループ」 「他人」についてそれぞれ8進数で表し、全体で3桁の8進数で表すことがあります。 -rwxr-xr-x の例だとこのパーミションは 755と表されます。 (C言語のプログラムの中では、8進数は先頭にゼロをつけて、0755 の ように表記されます。)
この、パーミションの8進数表記を使って、ファイルのモードを変更する必要が あることがあります。エディタで新たに作成したファイルは、普通、644 (-rw-r-r-)のモードです。rootの所有のファイルのあるものでは、root 以外のアクセスを制限する必要があります。また、シェル・スクリプトは少なくても 所有者が実行可能になっている必要があります。
ファイルのモードを変更するには、
$ chmod 8進数表記 ファイル名
次の例は、ファイル iware の他人のアクセスを禁止するものです。 (-rw-r-r- から -rw-r---に変更しました。) 同じグループの人は読むことができます。
lx$ ls -l iware -rw-r--r-- 1 himemiya 514 Apr 2 1996 iware lx$ chmod 640 iware lx$ ls -l iware -rw-r----- 1 himemiya 514 Apr 2 1996 iware lx$