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4.3.1.5 階層マウント

あるディレクトリはNFSサーバserver1からマウントし、そのディレクトリの下の サブディレクトリはまたべつのサーバからマウントしたい場合、 つぎのようなマップの記述を行ないます。 なお、行が長くなりますので先に述べたように行末を\で エスケープして複数行にわたって記述しています。

マスターマップ中の記述(該当行のみ)

/usr    /etc/auto_usr
インダイレクトマップ auto_usrの記述
# automount map for /usr/openwin
openwin         -ro \
        /               sparc07:/usr/openwin \
        /man            sparc04:/usr/openwin/share/man
# this is for TeX directory tree.
tex     \
        /       -ro     sparc06:/usr/export/tex \
        /fonts  -ro     sparc02:/tex_exports/fonts

ここの例では、/usr/openwinと/usr/texの2つのディレクトリに関しての オートマウントを記述しています。マウント時のオプションは必要ない部分は 省略されています。それぞれのサブディレクトリは3行にわたって記述されています。 最終行以外は行末の\を忘れないで下さい。

このように、あるオートマウントされたディレクトリの下に、さらにオートマウントを 行なう場合、必ずここでの記述のように一つのマップとして まとめて指定を行なって下さい。これを

誤った記述の例

# this just causes an error.
tex             -ro     sparc06:/usr/export/tex
tex/fonts       -ro     sparc02:/tex_exports/fonts

としても、(あるいはダイレクトマップで指定しても)エラーになります。 つまり、先のやり方のようにしない限り、オートマウントされるディレクトリは 別のオートマウントのマウントポイントとしては指定できません。



Noriyo Kanayama