UW imap4 は、4.2 からユーザーのホームディレクトリに mbox を見つけると、 スプールのメイルを全部 mbox に移動し、mbox を INBOX (IMAP のメイルスプール の名前)として扱います。これによって、メイルスプールが溢れる心配が減りました (ユーザがアクセスしないと何時までもスプールから取り除かれないので万全では ありませんが)。しかし、現在の UW imap4 にはバグがあり、mbox というフォルダ 自体もリストに表示されてしまいます。つまり、INBOX と mbox という名前の 2つのフォルダがあるのですが、同じファイルを指しているという事になってし まっています。
2番目の問題は、kanayama patch を当てた場合です。この場合、IMAP のホーム
がユーザーのディレクトリ(例えば ~/Mail
)になるので、~/Mail/mbox
を見てしまうという問題です。これは、IMAP だけを使っている場合には問題では
ないのですが、他の UNIX の mail ツールを使うと問題が生じます。これを回避
するには、ユーザーのシェルのスタートアップスクリプトなどで(.kshrc など)、
MBOX=~/Mail/mbox export MBOX
などと設定されるようにデフォルトの配布ファイルに加えて置けば良いでしょう。