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TCP/IPでは、Ethernetだけでなく、FDDI(光通信+トークンリング)などの
他の物理層のプロトコルでもサポートされています。
また、最近では、FastEthernet (100BASE-TX) や
100vg-anyLAN、ATM、などの 100Mbps超の
プロトコルも普及しつありますし、Fibre Channel, Gigabit Ethernet などの
1Gbps クラスも姿をあらわつつあります。特に、最初の FastEther は価格的にも
安くなって来ており、FDDI に代わるものとして期待されていますが、
ケーブリングにおいてはこれまでのカテゴリー3のツイストペアケーブルでは
なく、カテゴリー5のケーブルが必要なので注意が必要です(これからケーブリング
をする場合にはカテゴリー5で統一しておけば良いでしょう)。
トークンリングは、CSMA/CD 方式とは違い、トークンを持ったものしか転送権利を
持たない点で、前者がいわば勝手におしゃべりをする雑談方式であったのに対し、
トークン・リングはマイクを順番に回す会議方式だと考えれば良いでしょう。
従って、CSMA/CD 方式のような急激な飽和は原理的にありませんが、それでも
通信量が増大するに従って効率は落ちて行きます(各ホスト上での処理時間の
ためにトークンが遅くなって行きます)。
また、FastEthernet は CSMA/CD 方式ですが、
100vg-anyLAN では独自のプロトコルを使用していますので、互換性はありません。
Noriyo Kanayama