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fsckは、異なる面から何回かファイルシステムのチェックを行ないます。
それを、フェーズ(phases) あるいは、パス(passes)と呼んでいます。
fsckには、次のようなフェーズがあります。
- Initialize
- Phase 1 ..... Check blocks and sizes
- Phase 2 ..... Check path names
- Phase 3 ..... Check connectivity
- Phase 4 ..... Check reference counts
- Phase 5 ..... Check cylinder groups
それぞれのフェーズにおいて、fsckコマンドはファイルシステムの異常と思われ
る点を発見すると、それを修正して良いかどうか管理者に対し聞いてきます。
しかし大抵の場合、管理者にできることはただ ''y''を入力し続けることだけで
す。そのため、fsckコマンドにはすべての問いに対し''y''が入力されたものと
して実行を続ける -y オプションまで用意されています。しかし手動でfsck
を起動する場合、極力このオプションの使用は控えるべきです。
Noriyo Kanayama