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4.7 mountコマンド

マウントとは、あるファイルシステムを、他のディレクトリに、重ね合わせ る操作です。 そのシンタックスは

mount -F ファイルシステムのタイプ [マウントオプション] ブロックデバイス名 マウントポイント

という形になります。 ファイルシステムもマウントポイントも指定しなければ、現在マウントされて いるファイルシステムについての情報が表示されます。 オプション -p では、/etc/vfstabの形式(後述)の出力が、オプション -vでは、もっと詳しい情報が得られます。 マウントコマンドの対象になるのは、必ずブロックデバイスであることに注意 して下さい。rawデバイスを指定してもマウントできません。

         mount -F ufs /dev/dsk/c0t3d0s0  /

という操作により、物理ディスク/dev/dsk/c0t3d0s0の、ファイルシステムを、 システム全体のルートとして使用することができます。そして

         mount -F ufs /dev/dsk/c0t3d0s6  /usr
         mount -F ufs /dev/dsk/c0t3d0s7  /home

は、スライス6,7上のファイルシステムを、それぞれ、/usr、/homeに重ね合わ せることになります。

上の三つのマウントコマンドが実行されると、単一のUNIXファイルシス テムが構成されるのですが、どの様なファイルシステムができあがるか、理解 できたでしょうか。

確認のため、簡単なテストをしてみたいと思います。以下にあげたファイルまた はディレクトリは、実体としては、0、6、7のどのスライスに属することになるのでしょ うか。帰属が不明なものは xとしてください。

1.
/usr/bin
2.
/usr/bin/ls
3.
/home
4.
/home/maruyama
5.
/vmunix
6.
/.login
7.
/usr/home
8.
/home/usr
9.
/home/usr/root
10.
/usr/root/home
11.
/etc/passwd
12.
/usr/etc/passwd
13.
/var/yp
14.
/usr/share/man
15.
/tmp/spool



 

Noriyo Kanayama