wwwサーバとwww viewerとのデータのやりとりは、HTTPというプロトコルに 従って行われます。
HTTPプロトコルは、サーバとクライアント間に、コネクションを確立してから、 クライアントからのリクエストに対して、サーバが レスポンスを返すという形で、データのやりとりを行います。 一回のやりとりだけで、コネクションは、切断されます。
クライアントからのリクエストは、基本的に、行単位の人間が読める
コマンドの形をしていますし、サーバからのレスポンスも、ヘッダ部分は、
ちゃんと人間が読めるようになっています。こうしたところは、SMTP(メイル)
とかNNTP(ニュース)とかのプロトコルと共通しています。
この章では、クライアントとサーバの間で、どの様なやりとりが行われているのかを 簡単に見て行こうと思います。 ただ、ここではHTTPの仕様を網羅的に述べる事を目的とはしていません。
ここで行われるのは、ある種の実験のようなものです。 telnetを用いて、自分の手で、wwwサーバに対してHTTPのリクエストの発行し、 それに対するサーバの応答を観察するという形で、HTTPの働きの一部を 見てもらおうと考えています。