コンピュータで扱うデータには色々な種類があるが、もっとも基本となるデータ は数である。数は、数学では実数、虚数、有理数、無理数など様々な分類があり、 コンピュータで扱う時にもそれぞれの性格に応じた取り扱いが必要となるが、 ここでは、当面一番簡単な整数のみを考えよう。
整数の箱を用意し、それにある名前を付けるのは、一つの文で一度に行なわれる。 その方法は、
int a; |
である。最初の int
で、整数の箱であることを宣言し、それに続く
a
で、その箱に a
という名前を付けている。
この場合、箱は1つだけであるので、幾つかの整数の変数を用意したい場合は、
int a; int b; int c; |
のように変数名のみを変えて幾つも書けばよい。何行も書くのが面倒な場合は、
int a,b,c; |
のようにコンマで区切って変数名を並べれば、a,b,c という3つの整数の変数 が用意される。
このようにして変数を用意することを変数宣言というが、変数宣言はどこにでも
書ける訳ではない。今のところは、main()
のすぐ後ろの {
の
次の行にまとめて書いて置くようにしよう。