2.1 整数変数の宣言

C で扱う色々なデータは、変数と呼ばれる一種の箱の中に保存することが出来る。 ( 保存しなければ、コンピュータは、即座にそれを忘れる! ) 箱の中に入れるデータには色々な種類のものがあり、それによって、箱の種類も 変えなければならない。また、大きな箱や、小さな箱もあるので、場合によって、 箱の大きさを指定しなければならない時もある。更に、幾つかの箱を扱う関係上 箱には名前を付けなければならない。これを、変数名という。

コンピュータで扱うデータには色々な種類があるが、もっとも基本となるデータ は数である。数は、数学では実数、虚数、有理数、無理数など様々な分類があり、 コンピュータで扱う時にもそれぞれの性格に応じた取り扱いが必要となるが、 ここでは、当面一番簡単な整数のみを考えよう。

整数の箱を用意し、それにある名前を付けるのは、一つの文で一度に行なわれる。 その方法は、

       int a;

である。最初の int で、整数の箱であることを宣言し、それに続く a で、その箱に a という名前を付けている。 この場合、箱は1つだけであるので、幾つかの整数の変数を用意したい場合は、

        int a;
        int b;
        int c;

のように変数名のみを変えて幾つも書けばよい。何行も書くのが面倒な場合は、

        int a,b,c;

のようにコンマで区切って変数名を並べれば、a,b,c という3つの整数の変数 が用意される。

このようにして変数を用意することを変数宣言というが、変数宣言はどこにでも 書ける訳ではない。今のところは、main() のすぐ後ろの { の 次の行にまとめて書いて置くようにしよう。

注意
int と変数の間には、スペースを入れること。
最後のセミコロンを忘れないこと。





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Hiroyasu Asami