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13. DHCP

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol) とは、動的に IP アドレスや、 routing 情報などをクライアントに割り当てるためのものです。DHCP によって、 例えば、ノートパソコンなどをあるネットワークに繋いだときに、IP や routing の設定などをしなくても、直に TCP/IP が使えるようになります。また、 多くのユーザが使うネットワークで、IP を割り当てて回るのは大変な仕事であり、 一旦割り当ててしまうと、変更するのも大変になります。DHCP を使えば、 DHCP server のみをきちんと管理していれば、各々のクライアントの管理をする 必要がなく、また IP の移動が簡単に行えるなどの利点があります。勿論、その ことによる問題もありますし、セキュリティ上の問題も生じますが、ネットワーク・ セグメントの分割などにより、DHCP が使える区画を限定することや、MAC アドレス を使って相手を特定することなどにより回避することも可能です。



 

Noriyo Kanayama