わたしたちは「まち」で暮らしています。まちには人やモノが集まり、さまざまな情報が交換されています。観光を例にとると、稚内市は観光客にアピールしたいポイントをまとめ、必要な情報を整理し、パンフレットやアプリを制作します。観光客は、事前にさまざまなメディアを通して稚内市に関する情報を受け取り、現地でリアルな情報に触れ、SNSで情報を発信します。社会情報系は、「まちづくり」や「観光」といった地域社会で行われる活動が、情報メディアとどのように関わっていくか学ぶ科目群です。
西藤 稜馬 3年(北海道恵庭南高等学校)
私は、稚内で「若者の人口流出がなぜ起きるのか」について興味があります。この問題を考えるには、短絡的な解決策ではなく、まちづくり、教育、福祉、観光など多種多様、かつ長期的な視点が必要だと思います。社会学、観光概論などの講義や、ゼミ活動における文献精読を融合しながら、地域の現状、地域住民の声に耳を傾けながら学んでいます。また、昨年、カーリングの全国大会にも出場し、稚内の「カーリング熱」の高まりにも注目しています。
遠藤孝夫 教授(環境・都市情報担当)
本学では、環境について地球規模の問題やエネルギー、社会・経済との関わり、政策やマネジメントなどさまざまな観点から学ぶことができます。また、地理空間情報科学をもとに、都市の情報を多角的にとらえる知識と技術を身につけることができます。こうした地域の現状に関する良い所や改善を要する所を適切に把握する力を修得しつつ、今後のまちづくりのあり方を一緒に考えてみませんか。